「NASを買ったのはいいけど、すぐ容量がいっぱいに…」
「もっと拡張性の高いモデルを選んでおけば良かった」
そんな後悔をしたことはありませんか?
NASの本当の価値は、初期性能だけでなく、「どれだけ成長できるか」 という拡張性にこそあります。そして、その拡張性を根本で支えるのが、「ベイ数」 です。
この記事では、ベイ数がNASの未来をどう形作るのか、わかりやすく解説します。
ベイ数が拡張性の「要」である理由
ベイ数とは? 基本からおさらい
ベイ数とは、NAS内に搭載できるHDD/SSDの台数のこと。単なる「ドライブの挿す穴」ではなく、「データの守り」と「容量の伸びしろ」を決める、設計の根幹です。
- 2ベイ:コンパクトで導入コストを抑えられる、個人ユーザーの入り口。
- 4ベイ以上:高度なRAID構成が可能に。データ保護と容量のバランスが取りやすくなります。
- 6ベイ以上:業務レベルの信頼性と、将来にわたる大容量ニーズに対応。
一言でいうと:ベイ数は、NASの“可能性の幅”を決める設計図です。
ベイ数別・拡張性の徹底比較
- 2ベイNAS:コンパクトなのに、賢い拡張の工夫
2ベイモデルは、最大76TBまで対応可能。RAID 1(ミラーリング)による基本的なデータ保護機能を備えます。
しかし、ドライブベイ自体の増設はできません。 容量が足りなくなったら、ドライブを大容量のものに交換するしかないため、根本的な拡張には限界があります。
UGREEN NAS DXP2800 のような2ベイモデルは?
M.2 NVMeスロットを活用したSSDキャッシュ機能で読み書き速度を向上させるなど、「ベイ数以外」で性能を拡張することに焦点が当てられています。設置スペースが限られるご家庭に最適です。
- 4ベイNAS:拡張性とコストパフォーマンスの理想点
4ベイモデルは、拡張性において大きなアドバンテージを持ちます。
- 最大136TBの大容量ストレージを構築可能。
- RAID 5を組めば、1台のドライブ故障に耐えつつ、容量を効率的に使用できます。
- 空きベイを活かした段階的な拡張が可能。最初は2台で始め、必要に応じてドライブを追加していける柔軟性があります。
UGREEN NAS DXP4800 Plus が代表例です。
動画ファイルを扱うクリエイターや、データが増え続ける小規模オフィスにこそ、このバランスの良さを体感してほしいモデルです。
- 6ベイ・8ベイNAS:未来を見据えたプロフェッショナル構成
6ベイ(最大196TB)、8ベイ(最大256TB)モデルは、拡張性の頂点です。
- RAID 6による2台同時故障への耐性で、ビジネスクリティカルなデータを守ります。
- デュアル10GbEポート(6ベイ以上モデル標準)により、拡張した大容量データも高速に転送。ネットワークボトルネックを解消します。
UGREEN NAS DXP6800 Pro / DXP8800 Plus が該当します。
大規模なバックアップソリューションや、チームでの大容量ファイル共有など、業務レベルの要求に応える基盤となります。
UGREEN NASで見る、ベイ数を超えた拡張性
ベイ数の拡張だけでなく、「総合的な性能の底上げ」 にも注目です。
- メモリ(RAM)拡張
全モデル標準8GBのDDR5メモリを、最大64GBまで増設可能。多くのアプリを同時に動かしたり、仮想マシンを快適に運用したりするために不可欠な拡張性です。
- 超高速M.2 NVMeスロット
2基のM.2スロットにより、SSDをキャッシュとして追加。頻繁にアクセスするデータの読み書き速度が倍増し、NAS全体のレスポンスが劇的に向上します。これは2ベイモデルでも享受できる強力な機能です。
- ネットワーク拡張性
6ベイ以上の上位モデルにはデュアル10GbEポートを標準装備。帯域幅を集約(リンクアグリゲーション)することで、約2500MB/sという超高速転送を実現し、大容量データの出入りをスムーズにします。
第四部分:あなたの未来を支える、ベイ数選びの実践アドバイス
ステップバイステップの選定ガイド
ステップ1: 現在地と目的地を把握する
現在のデータ使用量を確認し、「年間20%のデータ増加」 をひとつの目安として将来の必要容量を計算します。
ステップ2: 拡張ルートを想定する
- 個人・家庭用:2~4ベイ。まずはM.2スロットでの高速化を優先し、容量が足りなくなったら4ベイモデルへの移行を検討。
- クリエイター・小規模事業者:4~6ベイ。RAID 5で始め、データの重要性が増せばRAID 6への移行も視野に。
- プロフェッショナル:8ベイ以上。最初からRAID 6やRAID 10を構成し、メモリ増設などでシステム全体を最適化。
ステップ3: 互換性とセキュリティを確認する
拡張パーツはNAS互換品を選び、ファームウェアは常に最新版に。UGREEN NASのETSI認証のようなセキュリティ基準は、拡張時におけるシステム全体の安全性を守る基盤となります。
まとめ:ベイ数選びは、未来の自分への投資です
NASは単なる箱ではありません。あなたのデジタル資産がこれからも安全に、快適に成長していくための「生きているインフラ」です。
「今だけでなく、将来も見据えた選択」をしたい方にとって、ベイ数は最も重要な検討事項のひとつです。UGREEN NASの多彩なラインアップは、あなたの「今」と「未来」の両方に最適な答えを提供します。
ぜひこのガイドを参考に、10年後も後悔しない、本当にあなたにぴったりのNASを見つけてください。