こんにちは!
1歳の息子をもつ、専業主婦のぽあママです。
先日「母乳バンク」という言葉を知りました。
調べてみたら、小さく生まれた赤ちゃんにボランティアからよせられたドナーミルクという、他のお母さんからの母乳を提供するという支援だそうです。
少し前に出産を経験したのに、まったく母乳バンクについて知らなかった…。
私自身、出産時に輸血などをしたこともあり、産後母乳がまったく出ずに、とても苦労をしました。
幸い私の場合は、少し経ってから、少しずつでるようになり、しばらくすると今度は母乳が出すぎて困ることに。
出ない経験、出すぎる経験を通して、どちらも大変。
同じ身体でも、出産という命がけのことをした後の身体は本当に繊細で、その時のコンディションで母体は母乳がでるようにも、でないようにもなるんだなと不思議に思っていたことを思い出します。
あの時は、知識がなかったので、母乳を誰かから分けて頂くという考えはなかったのですが、実際には、そのようなことができることにとても驚き、本当に困っていたら、藁をもつかむ気持ちになるのかな?と考えました。
一方で、いろいろな意見があるようで、
「母乳バンクを利用することに抵抗がある。」
「安全か心配。」
「どうしても自分の母乳をあげたい!」
という意見もあるようです。
母乳バンクへみなさんがどんな抵抗があるのか。
なぜ母乳が勧められているのか。
安全面がどうなっているのか。
調べてみました。
目次
- 1 母乳バンクへみなさんがどんな抵抗があるのか。
- 2 なぜ母乳が勧められているのか。
- 3 母乳の安全面がどうなっているのか。
- 4 まとめ
母乳バンクへみなさんがどんな抵抗があるのか。
まずは、妊娠中の質問で、産後母乳で育てたい又は、母乳が出れば母乳で育てたいと考えていた人が9割を超えています。<平成27年度 乳幼児栄養調査>
ですが、それは、自分の母乳を子どもにあげたいという気持ちなわけで、他の人の母乳をもらってまであげたいとは思わないという考えの方が多いようです。
理由としては、
・自分以外の母乳を飲ませたくない。
・母乳が感染症に罹患していないか心配。
・両親がアレルギーもちなので、子どももアレルギーがあるのではないかと考えている。
母乳を分けてくれた人がどんな食生活を送っているか、心配。
・ミルクでも育つ。
といった意見が多かったです。
なぜ母乳が勧められているのか。
母乳は、消化・吸収がよいため、腸の負担を和らげてくれます。
特に妊娠25週未満で生まれた赤ちゃんは腸の一部の細胞が死んでしまう「壊死性腸炎」を起こしやすいそうです。
発症すると死亡率が3~4割になってしまうそう。
他にも、未熟児網膜症や慢性肺疾患など失明する可能性があるリスクもあります。
生後なるべく早く母乳を与えることが、これらのリスクを3分の1程度に減らす見込みがあるそうです。
人工ミルクには、牛の乳が原料となっているので、未発達の腸には負担がかかるとのこと。
それらのことから、特に小さく生まれた子には、母乳をあげることが勧められているそうです。
母乳の安全面がどうなっているのか。
<ドナーになる方>
・登録時に診療録の確認と健診を受けます。
・血液検査を行います。
・これまでに輸血や臓器移植を受けていないことが必要です。
・過去3年間に、白血病やリンパ腫など悪性腫瘍の治療歴がないことも必要です。
・決められた施設に来られる方のみ受け付けています。
<母乳提供時>
・家族も含めた健康状態を確認します。
<提供された母乳>
・細菌検査を行います。
・病原菌が含まれていないことを確認してから、低温殺菌処理をします。
・再び最近が全くでないことを確認します。
このように再三検査をしてからの母乳提供となるため、安心して受けることができます。
まとめ
今回母乳バンクについて調べてみて、もしも私自身が子どもをとても小さい状態で産んでいたらどうう行動をしていただろうかとても考えました。
自分の身体も心もボロボロで、子どもは栄養を欲しがっている。
赤ちゃんの身体のこと、成長のことを考えると、少しでも早く母乳をでるようにしてあげたい気持ちでいっぱいになると思います。
そんな時に、もしも母乳バンクのことを知ったら、助けてほしい気持ちになるかもしれないなとも思いました。
そして、なにより、今回このことを調べてみたときに、感動したのが、母乳が多く出すぎて困っているお母さんたちが思ったよりもたくさんいて、その方々が、もしも自分の母乳が役にたつのならボランティアをしたいという気持ちを持っていることでした。
子育てで大変な中、困っているママ、赤ちゃんがいるなら助けたいという方がたくさん。
本当に素晴らしいことだと思います!
一方でまだまだ対応している施設が少なく、ドナー登録ができない状況。
何より、「母乳バンク」って何?
という方がたくさんたくさんいるそうです。
まずは、認知を広げること。
母乳バンクは良い、悪いではなく、こんな選択肢もあるんだということを、妊娠中に知る機会があったらいいなと感じました。